会員ギャラリー

トップへ戻る

ニッコールクラブ会員展

「熊野、邂逅の時」横野 雅久

撮影者プロフィール

1962年 東京都港区出身。事故で身体障がい者となる。5年ほど前から独学でカメラを始める。現在使用しているカメラは、D7200。

読み込み中です。

インタビュー

撮影のきっかけを教えてください。

撮影地の三重県熊野市には妻の実家があり、約30年前から帰省する度に撮影していました。今回の写真展に当たって使った作品は、ここ2年間ほどで撮影したものでまとめています。最初は「すごい田舎だなあ」という印象でした。特に旧・紀和町は人口が1500人もなく、いわゆる過疎地域です。しかし町史を調べると昔は紀州鉱山で栄えていて、何万人もの人びとが住んでいたことが分かり、興味が湧きました。

熊野のどんなところを撮りたいと思いましたか?

風景写真を撮る写真家にとってはたまらない環境の熊野ですが、今回の作品を通じて景色だけでなく、今に至るまでの歴史や人びとの思いを少しでも感じてほしいと思いながら撮りました。この地域の歴史は、大げさにいうと「日本の縮図」のようだと思っています。また、その時どきの歴史に流されないのも熊野の人びとのよさだと感じています。

モノクロでまとめた理由があればお聞かせください。

写っているものから風景写真とも言えますが、どちらかというと、自然や街をスナップする感覚でモノクロを選びました。展示作品のセレクトを見てくださったハナブサ・リュウ先生に、自分の写真ながら思わず「重いですね」と言ってしまいました。

顧問講評 小林 紀晴

熊野の奥深い地域をモノクロ表現により丹念に撮られています。その地に生きる人たちの姿が印象的です。自然との共存のあり方、高齢化、あるいは過疎化の問題など、現代の日本が抱えるさまざまな問題を、熊野という地を通して考えさせてくれます。