「秋田の紅葉と、マタギの里・森吉山」撮影ツアー

心配した天候にも恵まれ、まずは角館の武家屋敷のモデル撮影から始まった秋田の撮影ツアー。電車撮影、マタギ、鍛冶屋さん、最後はマタギの聖なる山の渓谷を歩くという盛りだくさんの三日間でした。
特選、堀江豊さんの「ナガサ職人」は、時間や場所など制約がある中、自分の世界観をもって被写体と向き合って作品をつくり上げた渾身の一枚。準特選、田口幸夫さんの「航跡」は、船の航跡がまるで季節の道しるべのようにも見え、揺れる船の上から見事に「行く秋」を表現しています。鈴木寛司さんの「マタギと愛犬」はモノクロの選択と森のスペースを大胆に入れた画面構成が、森の深さやマタギの精神性までをも表現されているようでした。甲乙つけがたい作品が揃いましたが、プリントの仕上がりも重要な選考ポイントとなりました。たくさんのご応募ありがとうございました。